長引く不況、物価上昇、消費税増税、資格を取っても食えない士業……“将来に不安がある?”と聞かれて、“NO”と答えられる人はどれくらいいるでしょうか。5年先も会社がある保証はどこにもない、でもその会社を辞めてしまうのはもっとリスクが高い……多かれ少なかれ、誰もが会社を辞めても食べていけるスキルに興味を持っているのではないでしょうか。
■定収入になるネット副業はある?
会社をやめずに収入を増やす方法としてまず思いつくのが、副業です。それも、家にいながら低コストでできるものを考えれば、自然とインターネットを利用したものが頭に浮かぶのではないでしょうか。具体的にはアフィリエイトやドロップシッピング、情報起業などです。
しかしこれらのネット副業に対して、「労力のわりに収入に結びつかない」「今から参入するには遅い」「いかがわしい」といったイメージを持つ人が多いのもまた事実です。実際にやってみて、実感した人もいることでしょう。また、自分はそこまでITに詳しくないからこういう ネット副業はできない……という人もいると思います。
そんな人におすすめな副業を紹介しているのが、『1日1時間から稼ぐ 副業ライターのはじめ方』(しげぞう/著、自由国民社/刊)です。自分の書いた文章が収入になるなんてそれ相応の才能がある人だけ、と決めつけるのは一昔前の話。今や誰もが使うようになったインターネットには、情報収集と同時に情報発信のニーズが多くあり、その担い手=書き手も、実はたくさん募集されています。求められるスキルやロットは様々。ライティングの経験がまったくない人でもごく簡単な仕事から始めることで、より高度な仕事を獲得するためのステップアップをすることができます。
■実際、どんな仕事があるの?
“副業ライター”のいいところは、上に挙げた他のネット副業と違って、やればやっただけ収入になるところです。では、実際にどのような仕事をするのでしょうか。同書で最も初歩的な仕事として紹介されているのが、ブログライターとリライトです。
ブログライターは自分のブログを更新する時に、記事に特定のキーワード等を含める仕事。記事の内容への制約は少なく、文章のクオリティが問われるわけでもありません。もう1つの初歩的な仕事・リライトは、発注者が用意した原稿を、言い回しを変えて書き換える仕事です。元の原稿があるので自分で内容を考える必要はなく、言葉のパズルのように楽しめます。メールやブログが書ける人なら誰でも応募することができます。
ライターとしての経験がまったくない人でも、これらの初歩的な仕事をこなしていくことで、より難易度の高いウェブサイト全体を請け負うライターや、メルマガライター、コラムライター等に応募できる経験とスキルを手にすることができます。これらの仕事の探し方や、よりクライアントの要望に応えられるライターになるためのポイントなども書かれています。
■自分の作品を発表するチャンスも
さらに副業ライターとして経験を積んでいくと、電子書籍や商業出版で自分の作品を世の中に出すチャンスも出てきます。同書では、サラリーマンとして働きながら、8冊の電子書籍販売と3冊の商業出版を実現している著者の実体験をもとに、電子書籍を売るための工夫や、商業出版として出版社へ売り込むためのノウハウも紹介しています。
自宅でインターネット環境さえあればできる、副業ライター。リスクもなければ、初期投資も必要ありません。書くことが好き、得意という人は、すきま時間を使って気軽な「副業」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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