仕事、コミュニケーション、お金…生きていれば、悩み事は尽きないもの。
幸せの価値観は人それぞれ違うが、自分の理想とする幸せに少しでも近づいていきたいと考えるのは、みな、同じことだろう。では、心配事や悩みが多い日常で、どのような考え方をすれば、楽しく過ごせ、幸せを掴めるのだろうか。
『嫌な仕事をするのはもうやめにしよう』(ウィリアム・レーネン/著、伊藤仁彦/翻訳、マキノ出版/刊)では、ビジネスやその周囲にある悩みの解消をテーマに、ビジネスパーソンから寄せられた悩みについてサイキック・チャネラーのウィリアム・レーネン氏が答えていく。
近年、結婚しない・できない若者が増えている。その原因の1つが「お金」だ。
本書でも「収入が少なくて結婚できそうにありません」という悩みが寄せられている。そんな悩みにレーネン氏は答える。結婚とは、2人の人間が「一緒の時間を過ごしたい」というシンプルな思いから始まることだ、と。大事なことは、お互い一緒にいる時間を楽しみたい。2人で家庭を作りたいということ。これらのこととお金は本来は関係ない。お互いが好きで、支え合い、励まし合うということがすべてなのだ。
人は誰かと付き合ったり、結婚したりすると、より生産的になる傾向があるという。レーネン氏は問題はお金ではなく、あなた自身が本当に結婚の意思を持っているかどうかにあると述べる。結婚は、お互い「好き」という感情から生まれるもの。人生で起こる多くの出来事を分かち合うためにするものなのだ。相手とさまざまなことをシェアしたいかどうかが、一緒にいるための条件であると言う。
本書ではこうした「お金」の悩みのほかに、仕事術、コミュニケーション、心の問題など、ビジネスパーソンが仕事、プライベートで抱える様々な悩みについて触れている。
レーニン氏の答えを読んでいると、あまり思い詰めなくてもいいような気がしてくる。もっと楽に考えることも必要だということに気づく一冊だ。
(新刊JP編集部)
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