このご時世、一つの会社だけではやっていけない、収入が安定しない等のことから副業を考えたことある人も多いはずです。
そして、そうした副業の中で近年、スポットライトを当てられているのが“情報教材”。これは、自分の持っている知識や情報を教材化したもので、代表的なものといえば語学やビジネススキルなどが挙げられます。電子書籍のような形で提供するため、印刷代も紙代も輸送費もかからず、かなりニッチなテーマでも、ちゃんとPRすることでユーザーに提供することができます。
その代わり、高額に設定されていることも多く、また、「えッ?こんなものが?」と思える内容の教材もあったりします。ここでは、副業としての“情報教材”を提唱する『夕方5時から「社長」になる!』(田中保彦/著、サンマーク出版)で掲載されていた変わった情報教材や、ヒットした情報教材についてご紹介します。
■長い間、同じことをし続けた「だけ」の記録がバカ売れ
特に目的はないのだけど、なんとなく毎日のルーチンに組み込まれている行為ってないですか? そうしたものがそのままネタになり、情報教材として人気を呼ぶということがあるそうです。
例えば、日々のお弁当に悩ますお母さんたちから人気を博するのは「主婦が毎日つくったお弁当を記録した『だけ』」のもの。「耳にした女子高生の会話を記録した『だけ』」のものは40代から50代の男性に人気です。さらに、「詩を朗読した『だけ』」のものなど、なんでもないようなものがブレイクしているのだそうです。つまり、ニッチなものでも、人が面白そうと思ったり、便利だと感じたりすれば、お金を払ってくれるのです。
■あなたは「おしりのかゆみを止める方法」を知りたい?
情報教材を扱うサイトの中のコンテンツのひとつに『おしりのかゆみを止める方法』という、ちょっと不思議なタイトルのコンテンツがあるそうです。しかもこれは専門医ではなく、その道にやたらと詳しい素人の方が制作・販売したものです。
内容はそのまま、おしりのかゆみを止める方法なのだそうですが、このタイトルを見て「どうしても欲しい!」というよりは、「どんなコンテンツなんだろう?」とか「本当に売れるの?」という感想を持つ方が多いでしょう。
しかし、中には本気で「おしりのかゆみが気になる」「やっかいなかゆみだ」と思っている人もいるかもしれません。でも、この悩みを他人に聞くにはちょっと恥ずかしい、だから購入ボタンを押してしまう。田中さんは「人に言えない悩みは、教材をつくるアイデアになる」と述べています。
■歴史的ヒットを呼んだ「復縁」教材
田中さんがかつて在籍していた情報教材を扱うインフォトップで、歴史的ヒットを飛ばしたもの、それが「復縁」教材です。
まず、女性版をリリースしてたちまち5000ダウンロード、さらに男性版をリリースし、また5000ダウンロード。それだけ「復縁したい」と考えている男女がいるということなのでしょうが、やはりその背景にあるのは「復縁したいけれど、どうすればいいか分からない」という「悩み・困りごと」です。
人々の悩みや困りごとへの解決法をコンテンツにした情報商材は、ヒットする可能性が高いと田中さんは言います。
これらから言えることは、まず、どんな些細なことであっても、自分の得意なものがあるならば武器になるということ。自分の得意なものなら、苦手なものよりも専門性を高めやすいでしょう。
また、もう一つは自分の想いが直接に人に伝わり、困っている人や悩んでいる人たちを救えるかもしれないということ。そういったことが自分の目で見えれば、やる気も出てくるはずです。
自分の得意なことや好きなことを副業にしてみたい、と考えている人はこうした方法もあります。また、本書には情報教材の作り方や運営の仕方などがていねいに書かれているので、興味がある人は一読してみると良いでしょう。
(新刊JP編集部)
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