若い人にとっては、海外一人旅などもう当たり前になっていますが、50代より上の世代の人の中には「海外旅行=パックツアー」というイメージが強かったり、海外旅行自体、円安などもあって行きたくても行けなかった人が多いのではないでしょうか。
こういった方々が海外を一人で旅することを避ける理由としては、言葉がわからないこと、道に迷うのが不安、あるいは道中一人では退屈してしまう、などが挙げられます。
しかし、今ではそれらの問題はスマートフォンやiPadで解決することができるばかりか、使い方次第では旅の楽しさを何倍にもしてくれることを教えてくれるのが『iPadでヨーロッパひとり旅を10倍愉しんだ私の方法』(中島美佐穂/著、明日香出版社/刊)です。
今回は、本書のなかから、中高年層の海外一人旅を可能にするiPadの活用術を紹介します。
■地図アプリを使えば知らない土地でも迷子にならない
ツアー旅行なら、旅行会社のスタッフが手配してくれる現地での移動や宿泊先の予約も、一人旅では全て自分でやらなければなりません。
きちんと予約できるのか、予約できてもちゃんと辿りつけるのか、というのは海外に慣れていない人にとっては不安の種ですが、iPadをインターネットに接続すれば宿泊先の予約もできますし、地図アプリで今いる場所からそこへのルートや所要時間を知ることもできます。
見知らぬ土地だからといって迷子になる恐れはもうほとんどありません。
■翻訳アプリがあれば言葉の壁はなくなる
一人旅では、当然現地の人とコミュニケーションを取らなければならない場面に遭遇します。それも世間話といった気楽なものだけではなく、自分にとって必要な情報を聞き出したり、疑問に思ったことを尋ねたりといった、相手の言うことをしっかり理解し自分の意思を示さなければいけない会話も多々あるはずです。外国語ができない人にとって、これが一番の問題だといえます。
しかし、それもiPadは解決してくれます。事前に翻訳アプリをインストールしておけば、日本語や英語で文字を入力して翻訳し、相手に見せることで意思表示できますし、逆に相手の言うことがわからないなら翻訳アプリに書き込んでもらい、それを自分のわかる言語に翻訳すればいいのです。
■電子書籍があれば移動時間も楽しめる
団体旅行であれば、退屈な移動時間などにはおしゃべりをして時間をつぶすことができますが、一人となるとそうはいきません。本でも読んで過ごすのもいいですが、かさばりますし重いのでそんなに何冊も持っていけないでしょう。
そんな時のために、iPadに電子書籍をダウンロードして入れておけば、宿泊先や移動中に退屈せずに済みます。
App Storeには、本だけでなく雑誌や漫画も豊富に揃っているため、出発前に準備しておくといいでしょう。もちろんネット環境さえあれば、旅行中に買い足すこともできます。
今回はアプリを中心に紹介しましたが、本書には海外でのインターネットの接続法やiPadの基本操作から、iPadを活用した一人旅の楽しみ方までが、海外旅行初心者、インターネット初心者にもわかりやすい形で取り上げられています。
出発前は不安な一人旅ですが、行ってみるとツアーでは味わえない、その土地の本当の魅力に気づかされるはず。
言葉や知識不足を理由に、海外一人旅を尻ごみするのはあまりにももったいないことです。それらの問題はもう、ごく簡単に解決できるものになっているのですから。
(新刊JP編集部)
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