技術の発展によって国と国、人と人の距離は縮まった。しかし、最近の潮流は、自国優先主義に他ならない。
トランプ政権の誕生やブレグジットの成立は、つながり過ぎた世界に対するアレルギー反応に見える。そこに追い打ちをかけるように新型コロナウイルスが発生し、世界はさまざまな意味で完全に「分断」されてしまった。国内に目を向けても、営業自粛か否か、すなわち人命が経済かといった究極の選択を迫られた人々の間に深い「分断」が生まれてしまっている。
本書は著者が「分断」の現場で葛藤し、もがきながらその解決策を探ったルポルタージュだ。著者は「国」などの「大きな主語」ではなく、「○○屋を営む○○さんは」など、できる限り「小さな主語」で語ることが大切だと強調する。複雑な問題を抱える現場で苦しむ人、闘う人、知ろうとする人。それぞれの小さな主語の物語が「分断」の原因を浮かび上がらせる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?