「男にはムリ」「女は強い」など、時代が変わっても、いまだに神聖視されているもの――それは出産と母親だろう。37歳で第一子を産んだ人気作家は、そういった「母親」のイメージから自由になろうと、子どもが生まれたとき、「母親ではなくて、親になろう」と決意する。夫は、町の本屋の書店員。妻より年収は少ないが、こちらも父親だから稼がなくてはと気負うこともない。
とはいえそんな決意も砕かれそうになる出来事は多い。健診に行けば、「旦那さんのサポートはありますか?」と聞かれる。サポートではなく、夫は普通に親として子育てををしているというのに...その他にも、離乳食作りや保育園落選など、〝若葉マークの親〟2人の奮闘が、赤裸々につづられていておもしろい。そんな日常から、今の日本が抱えるさまざまな問題が鮮やかに浮かび上がってくるのも痛快だ。男性も女性も楽しめる、新時代の出産・子育てエッセーだ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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