直接打撃制ルールを採用する極真空手、その草創期に傑出した実力を誇ったのが、「ケンカ十段」と呼ばれた芦原英幸(1944-1995)だった。ノールールの実戦で鳴らした芦原は、類まれなる武道センスを発揮し、従来の空手技法を飛躍的に進化させた。
その術理「サバキ(捌き)」は、最適な位置取りと崩し技で相手を自在にコントロールし、打たせず打つという、革新的なものであった。路上の実戦を経て完成されたサバキだが、突きや蹴りの応酬に陥らず、相手の力とぶつからない円の動きで一方的に仕留める様は、どこか合気道にも似ている。そのあたり、本書では、芦原が塩田剛三の養神館合気道を研究していたという分析がなされている。
さらに、芦原が独自に研究・開発した手裏剣打ちやバトン(警棒)の技法、芦原の直筆ノートも収録。武道の実戦極意に、とことんリアルに迫った1冊だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?