就職氷河期の世代、なんとか見つけたエロ漫画雑誌の編集職は手取り12万円のは薄給だった。激務と貧困に耐えかねた著者は、自宅で大量に服薬して自殺未遂を図る。救急病院に担ぎ込まれて生死の境をさまよい、何とか一命を取り留める。退院かと思いきや、連れて行かれたのは精神科の閉鎖病棟だった―。
現在42歳の著者は、酒乱の父や学校でのいじめといった、ひどい境遇で育ち、独り立ちした後も重い鬱病を患う。自殺未遂を繰り返し、精神障害者手帳を取得して生活保護を受けてひきこもるという、どん底の暮らしを経験する。
現在はNPO法人で働き、コメンテーターとしてテレビ出演するほどまで回復した。昨今の重大事件で精神疾患を抱えた患者への風当たりは強くなる一方だが、当事者がどんな気持ちを抱いて生きているのか、読み込ませる。誰にでも起こりうる身近な疾患に、どう立ち向かうかを見いだすことができる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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