居酒屋といっても奥は深い。お茶を飲むのに茶道があるように、酒を飲むのにも居酒屋道とでもいうべき作法があるような気がする。読む者にそう思わせるのが、居酒屋宗匠といっていい著書による本書だ。
著書がすすめるのは、居酒屋でのひとり飲み。ひとりぶらりと入った店であくまでも渋く決めたいムキには格好の教科書だろう。店の選び方から老舗名店での武者修行、旅飲みとその土地ならではのサカナの味わいかた、店主や女将(おかみ)とのふれあい、肝心の酒の選択まで読むほどに、酩酊(めいてい)してくるから不思議だ。
作家の角田光代さんと下高井戸で飲んだり、地方の名店がイラスト付きで紹介されているのが楽しい。
日本中の居酒屋を踏破してきた著書ならではの面白くて、しかもあくまでもスマートで折り目正しい酒の細道を、新春のいまこそ読んで、その姿勢を学びたい。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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