1910年から45年まで、帝国日本の植民地となった朝鮮。その統治は、政治的には弾圧、経済的には搾取・貧困化といった言葉で語られてきた。日本による統治は、異民族による支配であり、朝鮮半島の人々の民族的尊厳を損なう政策などは批判をされて当然であろう。
だがその統治は「収奪」一色だったと言い切れるのだろうか。独立後、「漢江の奇跡」とまで呼ばれた韓国の脅威的発展、北朝鮮の社会主義による国家建設とつながりはないのか――。
本書は、長足の進歩をとげ、かつての見解を一変させている経済に論点を絞る。韓国や北朝鮮の民族史観的なイデオロギーを排して、実証主義に徹し、日本統治時代の朝鮮の実態と変容を描く。本書の副題に「統計と実証研究は何を語るか」とあるように、実証主義に徹しているところがいい。圧政のもと暗黒の「日帝36年」と呼ばれる時代のもう一つの真実が明らかになる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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