戦国武将の「お墓」をテーマにした本というと、静謐(せいひつ)な内容を想起されるかもしれない。しかしそんな予想を覆し、本書では意外かつ壮大な歴史ドラマが展開される。
戦国最大の事件といえば、本能寺の変だが、この時、信長の遺体は発見されず、大きな謎とされてきた。ところが、信長の墓と関連する伝承をひもといていくと、事件の実相だけでなく、遺体が見つからなかった理由までもがわかってくるというのだから驚きだ。
本書では他にも、武田信玄の墓が数多くある謎、真田幸村のお墓が東北と九州にある理由、徳川家康の大阪の陣討ち死に説、明智光秀と島左近の生存伝説など、さまざまな歴史秘話が紹介されている。なかでも、木村重成、そして高山右近と内藤如安の墓にまつわる逸話には胸が打たれる。
従来にない視点で戦国武将を読み解いており、歴史ファンには読み応え十分の1冊だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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