10月に開かれた中国共産党大会において、「習思想」が党規約に盛り込まれるなど、毛沢東や鄧小平に並ぶ権威として着々と基盤を固める習近平。本書はそうした権力集中の足元で何が起きているのか、朝日新聞の前上海支局長が数々の妨害に遭いながら、大国の知られざる姿を追ったルポ。
中国と一口でいっても、広大な国土をもち、人口もけた違いに多い。単純に中国人をひとくくりにはできない。このルポでは日本の報道ではあまり焦点が当てられなかった問題に目が配られる。
漢族との溝が深まる少数民族のウイグル族、「信仰の自由」を傷つけられるキリスト教徒、さらには当局を訴えた男性カップルなどの同性愛者や拘束事件が国際問題化したフェミニストなど...。外国メディアの記者として特定の主張や立場に肩入れすることないフェアな取材姿勢が光る。当局発表からは知り得ない社会の一端を描いた好著だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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