この秋は東京でも大阪でも大規模な北斎展を開催中。「怖い絵」だけじゃなく「江戸のダ・ヴィンチ」HOKUSAIも大人気である。
6歳の頃から目にするすべてを描いていたという葛飾北斎。その北斎が55歳で発表した代表作が『北斎漫画』だ。全国にちらばる弟子たちの絵手本として名古屋の版元から刊行されたのがベストセラーとなり、すぐに江戸の版元も参入して初編だけのはずが15編まで刊行された。その「北斎漫画」を1500冊蒐集(しゅうしゅう)した世界一のコレクターが、著者の浦上満氏。
中でも初版・初摺は全体の1割以下という貴重なものだが、本書にはその初摺の図版を掲載。現代のマンガのようにコマ割りされた絵やパラパラ漫画のような「雀踊り」――19世紀の終わりにパリで印象派の画家たちをうならせた抜群のセンスは、今見ても斬新だ。
そんな『北斎漫画』を世界中で集めたコレクターならではの裏話も楽しめる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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