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「中野京子と読み解く 運命の絵」中野京子著

  絵画は「感じる」だけでいいのか? いや、描かれた歴史的・文化的な背景や画家の思惑を知って「読む」ほうがずっと面白い――。
 『怖い絵』シリーズや『名画の謎』シリーズで、絵画を「読み解く」楽しさを提示してきた著者の新シリーズが誕生した。テーマは「運命の絵」。世紀の瞬間を留めた名画や画家の人生を変えた一枚などを紹介する。掲載された絵画には、ムンクの「叫び」やルノワールの「シャルパンティエ夫人と子どもたち」といった誰もが知る作品も含まれている。しかし、描かれた人物たちの人生や、絵画そのものがたどる運命、画家の当時の境遇を知る人は少ないのではないだろうか。本書で解き明かされる事実を知ると、美しい絵画がまた違った色彩を帯びて見えてくる。
 掲載絵画はすべてカラーで、主要絵画23点には詳細な解説もつき、鑑賞の喜びと知的好奇心がともに満たされる点も大きな魅力だ。
 

書名:中野京子と読み解く 運命の絵著者:中野京子発行:文芸春秋定価:1780円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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