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「ぼくらの哲学」青山繁晴著

  トランプ大統領誕生で戦後の世界秩序を維持してきたアメリカの自壊が始まると著者はみる。破壊は希望であり「人のために生きる」という大和心が世界の助けとなる時がきているともいう。
 だが、戦後の日本は、祖国をおとしめて、日本を低きに留め置き、自分だけはうまくやるというねじ曲がった人々に支配されてきた。政界、官界、財界、学界、メディア、農業団体…あらゆる分野にはびこっているそうした人々を駆逐し、日本国民の本当の生き方を探るのが本書の「哲学」の意味だ。
 中でも多くを割いているのは、「祖国の沖縄」についてだ。沖縄問題はいま暗礁に乗り上げているが、この問題を解決しない限り日本は分断国家のままである。中国はそんな日本の弱みを見越し、尖閣どころか沖縄そのものにも触手を伸ばしている。長く沖縄に関わってきた著者は、沖縄で何が起きているのか詳述しながら、日本の生きる道を考える。 

書名:ぼくらの哲学著者:青山繁晴発行:飛鳥新社定価:1600円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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