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「内部告発の時代」深町隆、山口義正著

  自分が属する組織が不正に手を染めているのを知ったとき、あなたならどうするか。昨年、激震に見舞われた東芝が記憶に新しいが、このところ不正会計や食品偽装、医療事故など、さまざまな組織で内部告発が増えている。
 本書はオリンパス事件の端緒となった告発を行った現役社員とそれに基づいてスクープを放ったジャーナリストが現代における内部告発の意味を問う1冊。 
 一方で、「内部告発=裏切り行為」という考え方も根強く、告発が成功しても周囲の同僚や友人が去っていくことも少なくない。昇進や昇給の道は絶たれ、告発者が背負うリスクは大きい。告発された側も失うものは大きいことは言うまでもない。
 ならば内部告発はするべきか、踏みとどまるべきか。内部告発を成功させるにはどういう手段を用いるべきか。数多くの生々しいエピソードを盛り込みつつ、実戦的、実務的なノウハウをまじえている。
 

書名:内部告発の時代著者:深町隆、山口義正発行:平凡社新書定価:840円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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