本を知る。本で知る。

「太平洋の試練 ガダルカナルからサイパン陥落まで 上下」イアン・トール著 村上和久訳

  前著、「太平洋の試練 真珠湾からミッドウェイまで」の続編にあたる今回の本では、日本人には意外と知られていない戦史が、若き米国の「海軍史家」によってつづられている。ミッドウェイ海戦からわずか2カ月で、本格的な攻勢に出たアメリカ。その第一歩はガダルカナル。
 一刻も早くガダルカナルをたたけと主張するキング提督に、マッカーサーは反対する。太平洋における艦隊勢力はまだ日本優勢でもあったからだ。早すぎる攻勢は味方を危険にさらすと。
 だが、1942年8月7日、日本がまったく予期していなかった米海軍と海兵隊による上陸作戦が始まりガダルカナルの飛行場を奪う。しかし、優勢だった日本海軍の反撃を受け、米海兵隊も「飢餓」に陥ることもあった。
 上巻では一進一退のガダルカナルの攻防が、下巻ではガダルカナル撤退以降、サイパン陥落までの米軍の攻勢と守勢に回る日本軍の激戦が描かれている。

書名:太平洋の試練 ガダルカナルからサイパン陥落まで 上下
著者:イアン・トール著 村上和久訳
発行:文芸春秋
定価:上下とも1900円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?