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「ダメなやつほどダメじゃない」萩本欽一著

  カメラ会社の御曹司として生まれ、幸せな幼少時代を過ごしていたが、戦後、父親の事業が傾き、東京・東上野の長屋で暮らすことに。
 その後、萩本少年は「人を笑わせる商売でお金持ちになろう」と喜劇役者の道を志し、中学卒業後に「デン助」こと大宮敏充に弟子入り志願。「高校を出てからまたおいでよ」と諭され、高校卒業と同時に浅草・東洋劇場の研究生となり、国民的コメディアンが産声をあげた。
 師匠・東八郎との思い出。大ブレークしたコント55号の相方、坂上二郎との結成秘話や視聴率30%を連発させた番組づくりの舞台裏まで…。「ダメな子」だった僕は「できる子」と同じ土俵で競争しても勝ち目はないから「二歩下がって」を信条に努力を重ねてきた欽ちゃんのちょっぴり切ない心あたたまる一代記。74歳で大学に入り、教養や知識、新しい発想を身に付けて、テレビにもう一度新風を吹き込もうという意気込みも伝わってくる。

書名:ダメなやつほどダメじゃない
著者:萩本欽一
発行:日本経済新聞出版社
定価:1500円+税

夕刊フジ

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