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「内房線の猫たち 異説里見八犬伝」西村京太郎著

  トラベルミステリーの第一人者である著者は80歳を超えた今でも、年に10冊以上の新作を刊行し、ファンを楽しませてくれる。
 「人生を楽しみたければ、電話したまえ」。傷害で浅草警察署の留置場に入れられた猫田は、そこで出会った謎の人物・小笠原に連絡し、千葉県館山に向かう。
 館山で、自分が『南総里見八犬伝』の里見家家臣の末裔(まつえい)であると知らされた猫田は、ホテルの窓から深夜に駐車場を走るSLを見るが、他に誰も見た者はいない。
 その謎を解くために鉄道連隊のあった津田沼に赴くと、老人・小田島も、路上を走るSLを見たという。本当にSLは走ったのか。里見家再興を望む子孫たちと関わりが。
 謎が謎をよび、「里見埋蔵金」探しに挑んだ猫田らに、戦時中の重大な出来事が関わって…。思いもよらなかったラストまで、一気に堪能できるエンタメ作品だ。

書名:内房線の猫たち 異説里見八犬伝
著者:西村京太郎
発行:講談社
定価:800円+税

夕刊フジ

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