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「気付くのが遅すぎて、」酒井順子著

  「週刊現代」で著者のエッセイの連載が始まったのは、「負け犬の遠吠え」がベストセラーになった2004年のことだ。連載は昨年で500回&10周年を迎え、今も絶賛継続中。ブームで終わらず長期連載になったのは、身近な事象をユーモアと毒と優しさで切り取る著者の筆致が、いつの時代も常に最前線だからだろう。
 この連載をまとめた単行本が本書で10冊目となるのを記念して、判型が新書サイズにリニューアルされた。著者は鉄道好きとしても有名だが、鉄道の旅のお供にぴったりのハンディーな大きさだ。
 有名人が結婚する“一般人”に思いをはせ、あえて体育会に所属するゆとり世代に感心し、温泉で年の差カップルを考察し、冥界の女子会を想像する…。
 人生におけるさまざまな面で気付くのが遅すぎてあたふたする日々を描いた本書には、どの世代が読んでも共感と驚きがあるはずだ。

書名:気付くのが遅すぎて、
著者:酒井順子
発行:講談社
定価:1300円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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