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「『逆さ地図』で読み解く世界情勢の本質」 松本 利秋著

  地図はついつい自国を中心にして見てしまいがちである。しかし、地図の向きを柔軟に変えて世界を眺める癖をつけることで、実は世界の本当の姿がより見えやすくなる。
 この本では、地図の東西南北の向きを柔軟に変えることで、焦点となる場所が目立ち、本質が理解しやすい向きから、現代で起きている問題や過去から引きずっている問題を地政学を援用しながら俯瞰(ふかん)していくもの。
 たとえば中国を中心に、南北を逆さにした地図を見ることで、海洋進出を狙う中国にとって海をふさぐ日本列島が邪魔であることがよくわかり、何とか出口を探そうとする戦略が理解でき、尖閣諸島の問題などの本質がつかみやすくなる。ほかにもロシア、中東、「イスラム国」、アメリカなどをめぐる最近の情勢や各国の戦略などの本質を「逆さ地図」を通してつかむことで、今後の日本が歩むべき方向性がわかるだろう。

書名:「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質
著者:藤本 敏文
発行:SB新書
定価:850円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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