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「『憲法とは何か』を伊藤博文に学ぶ」 相澤理 編著

  憲法論議が取り沙汰されている昨今、「憲法とは何か」という原点に立って考えることも必要かもしれない。そう思った方におススメの1冊が本書。「憲法義解」『現代語訳&解説』とのサブタイトルが付いている。編著者は『歴史が面白くなる東大のディープな日本史』の著者でもある。
 大日本帝國憲法の起草者でもある伊藤博文らが、憲法や立憲主義について述べた本が、『憲法義解』であり、それを著者が現代語訳し、解説を加えたのが本書である。
 「大日本帝國憲法は当時、世界一すぐれた憲法だった」というのも、「大日本帝國憲法が『非民主的』とは大きな誤解」というのも、読めば、たしかにうなずける。
 大日本帝國憲法にうたわれた条文の多くが、現在の日本国憲法に継承され、あるいは修正されながらも反映されていることもわかる。憲法改正論議の前に必読の書である。

書名:「憲法とは何か」を伊藤博文に学ぶ
著者:相澤理 編著
発行:アーク出版
定価:1600円+税

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