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「漂流郵便局」 久保田 沙耶著

  10年後の孫へ、銀色の宇宙人へ、11歳で天国に行ってしまった息子へ、祖父母の愛犬へ、ボイジャー1号へ…。
 これらは瀬戸内海の小さな島・粟島にある、不思議な郵便局に寄せられた手紙。瓶に詰められた手紙が海を漂うように、届け先のわからない想いがブリキ製の漂流私書箱に集まる。その名は「漂流郵便局」。
 「漂流郵便局」は、現代美術家の久保田沙耶さんのアイデアで生まれ、粟島郵便局の局長を17年間務めた、粟島在住の中田勝久氏とともに運営する。一般客も無料で入ることができ、手紙を読むこともできる。
 漂流郵便局では、届け先のわからない手紙を預かっている。伝えられない、ありがとう、ごめんなさい、会いたい…。胸に秘めたさまざまな人々の深い想いをつづった手紙3500通あまりから、本書では心をゆさぶる69通を収録。
 涙とともに、なぜか懐かしく心地よく癒される世界へと、読む人を誘う。

書名:漂流郵便局
著者:久保田 沙耶
発行:小学館
定価:1200円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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