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「ぼくが映画ファンだった頃」 和田 誠著

  1951年、日本が独立を果たすまで、占領国民に見せる優良アメリカ映画を一括して輸入するCMPEという映画会社があった。フィルムノワールは極力排除し、楽しく明るい夢のようなハリウッド映画しか日本人には見せない。進駐軍アメリカを嫌悪させないための占領政策の一環だが、その会社の屋上にあった、すべての映画会社がずらりと並ぶロゴマークに注目(本書のカバーに現物を掲載)、それらを細かく寸評するだけでなく、ユニヴァーサル映画など時代別の3種類の写真まで掲載している。映画ファンとはここまで徹底するものなのか。
 この本は78歳の著者が子供の頃に観た映画を中心に論じたコラム集だ。懐かしい映画が次から次へと出てくる。それだけでなく、著者のコレクションである映画タイトル写真も75点収録してあった。もちろん特徴のあるイラストも入っているから、2000円も高くない印象。

書名:ぼくが映画ファンだった頃
著者:和田 誠
発行:七つ森書館
定価:2000円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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