本を知る。本で知る。

「日本人にとって聖なるものとは何か」 上野 誠著

  古代の人びとは「聖なるもの」をどのように認識していたのか?そうした認識は、現代のわれわれにどのような影響を及ぼしているか?
 「聖なるもの」の代表は、なんと言っても神だろう。誰しもうっすらと感じていることだが、日本人にとっての神は、世界的に見ても独特なようである。アニミズムという言葉に象徴されるように、山や森をはじめ、あらゆる物に神が宿ると考えられ、それらの物がいまなお崇拝の対象となり得るのだから。
 本書の著者は、小説を書き、オペラの脚本を手がけ、ラジオ出演もこなすなど、「研究」という枠にとらわれずマルチな活躍を続ける万葉学者。そして今回は、『古事記』『日本書紀』『風土記』といった文献をも読み込み、日本的思考の源泉の解明に乗り出した。
 「カムナビ」「ミモロ」などのキーワードを手がかりに、いざ古代人の心の中へ!

書名:日本人にとって聖なるものとは何か
著者:上野 誠
発行:中公新書
定価:880円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?