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「黄金の糸  幕末甲州金始末」 渡辺 房男著

  もしあなたが埋蔵金を手にしたら、その使いみちは? 時は幕末、官軍と旧幕府軍の戦いが激しさを増す中、甲斐の幕臣、高木東助は、武田信玄ゆかりの埋蔵金四千両を江戸へ運び込む。その金貨を、劣勢に立っていた官軍との戦いのために使うよう密命を受けていたのだ。
 しかし、金を狙う刺客が東助に次々と襲いかかり、何もできぬまま幕府は崩壊してしまう。金の使いみちも、武士の身分も失い、途方にくれる東助だったが、この金を故郷の甲斐の国のために何倍にも増やそうと一念発起、事業を起こす決意を固める。当時横浜から世界へ輸出されていた生糸に目を付け商売を始めるが、成功と失敗を繰り返した果てにたどりついたのは、最先端の技術を誇る富岡製糸場だった…。
 人生の苦難を味わった男の再挑戦の行方は? グローバル経済の海に立ち向かう日本人の姿を描く歴史経済小説としても、読み応えある時代エンターテイメントだ。

書名:黄金の糸  幕末甲州金始末
著者:渡辺 房男
発行:実業之日本社
定価:1600円+税

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