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「辞書をよむ」 今野 真二著

  私たちにとって空気のように当たり前の日本語の言語生活に、さまざまな角度から照明を当てて、見知らぬ、しかし深々と納得できる日本語の姿を見せてくれる著者が、辞書の歴史に取り組んだ1冊。
 書いたり読んだりするために使うものだとばかり思っている辞書の始まりは、意外にも読書生活の愉楽を記しためた抜き書き集のようなものではなかったかという議論。そうした始まりの辞書のうちの代表格『和名類聚抄』が、『色葉字類抄』や『類聚名義抄』などの近い時代の辞書のみならず、各時代の辞書に。そして近代国語辞書の嚆矢(こうし)『言海』や現代を代表する『日本国語大辞典』にまで、じつはきわめて大きな影響を与えているという事実…。『節用集』や『日葡辞書』、また『和訓栞』『雅言集覧』『俚言集覧』など古辞書と現代の辞書を丁寧に読むことで、辞書という身近なものの意想外の歴史を明るみに出す。

書名:辞書をよむ
著者:今野 真二
発行:平凡社新書
定価:800円+税

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