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「ビジネスマンに贈る生きる『論語』」 佐々木 常夫著

ビジネスマン
佐々木常夫著
文藝春秋
夕刊フジの書評から
2014/10/27
 　難しくて古臭いイメージのある「論語」だが、ビジネスの現場において、これほど有効に活用できる書はない。そう語るのは、東レ株式会社で取締役、その後は東レ経営研究所で社長を務めた著者だ。
　例えば、「君子は器（うつわ）ならず」という有名な章句も、著者流に読み解けば、ビジネスキャリアでよく話題となる「スペシャリストとゼネラリストではどちらが大切か？」への明快な答えとなり、「故（ふる）きを温（あたた）めて新しきを知る」は「プアなイノベーションより優れたイミテーション」となる。そもそも「君子曰く」という表現自体が、目指すべきリーダー像を示している。
　「論語」は知的行動戦略のバイブル。破綻会社の再生、さまざまな事業改革を手がけてきた著者ならではの実感のこもった解説が魅力だ。

書名：ビジネスマンに贈る生きる「論語」
著者：佐々木常夫
発行：文藝春秋
定価：1300円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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