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「誤解さえしなければ認知症は怖くない」 奥村 歩著

奥村歩著
認知症
阪急
夕刊フジの書評から
2014/6/ 9
 　「認知症は治らない病気」「認知症の薬は効かない」「認知症になると人格が崩壊してしまう」「認知症の人は自分が認知症だと思っていない」「認知症になるとすべての記憶がなくなる」「認知症には脳トレがいい」・・・なんと、これらはすべて誤解だそうである。
　認知症の高齢者は、最近の調査によると462万人。いまや高齢者の15％が認知症という時代。これに加えて医療・介護業界の慢性的な人手不足もあって現場はある種ドタバタの状態で、認知症そのものや認知症の人に対して多くの誤解が生じているのだという。
　本書ではそうした誤解を全部で45個①誤解の背景②真相③明日からの（介護）生活のために、という３段階で専門医がわかりやすく解説してくれる。周囲の人が正確に理解し適切に対応できれば日常の生活は劇的に楽になるという。「認知症、恐るるに足らず！」という著者の言葉に勇気づけられる。

書名：誤解さえしなければ認知症は怖くない
著者：奥村 歩
発行：阪急コミュニケーションズ
定価：1400円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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