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「青森縄文王国」 新潮社編

  「土器の乳房」「縄文動物園」「土偶のパンツ」・・・見出しを見ただけでも、この本が堅苦しい考古学の本ではないことがわかる。世界遺産の登録を目指す青森県の縄文文化を訪ね歩いた本で、三内丸山遺跡をはじめ、県内の主要な遺跡、出土物を展示する博物館、資料館を巡り、現地の学芸員に話を聞きながら、土器や土偶、遺跡の見どころをわかりやすく紹介している。
 取材に当たった編集者が素人の目線で面白いと思ったもの、話を聞いて感動したものだけを選んで、芸術新潮のカメラマンが美術品のように撮影。
 したがって、考古学の専門書とは一味違った選択で、解説も違った視点から語られている。ひとつの土器や土偶から生まれた背景にどんな物語があったのか? 撮影されたページを繰りながら、何千年もの時空を超えて、縄文人の息吹に思いをはせる1冊だ。

書名:青森縄文王国
著者:新潮社編
発行:新潮社
定価:1680円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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