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「新検察捜査」 中嶋博行著

  第44回江戸川乱歩賞を受賞した著者の『検察捜査』は、累計50万部を超すベストセラーとなった。現役弁護士の著者が描く作品は、日本のリーガル・サスペンスとして大きな注目を集め、以後、法曹界を舞台にした骨太の作品が立て続けに発表される。その後の病気療養を経て、本書は19年ぶりに、満を持して発表された『検察捜査』の続編だ。
 女性検事、岩崎紀美子は、世間を震え上がらせた猟奇殺人事件の犯人の少年を担当することを申し渡される。同じ頃、法廷内で医師が射殺される事件が発生。岩崎は、無関係に見えた2つの事件の裏に潜むものに気づき・・・という物語だが、著者が描くのは事件の解決にとどまらない。司法試験の変化によって爆発的に増えた弁護士たちの現状、捜査の可視化を迫られる検察官の苦悩、著者ならではの司法界への観察眼が随所に発揮され、読み応え保証付きの大型エンターテインメントだ。

書名:新検察捜査
著者:中嶋博行
発行:講談社
定価:1680円

夕刊フジ

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