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「蕎麦屋の常識・非常識」片山虎之助著

 蕎麦好きの一人一人が風味や打ち方、切り方に汁(つゆ)など蕎麦に関するそれぞれ全く違った一家言を持っている。
 だからこそ蕎麦には地域性があって「ある地方で蕎麦打ちの名人と言われている人が、別の地方で麺棒を握り、その土地のそば粉を使って打つと、麺線状の蕎麦切りにつながらないということが起こったりする」と著者が指摘するとおり、百人百様の蕎麦を楽しむ姿が日本各地に存在する。
 「蕎麦屋の暖簾をくぐって、どんどん奥へ進んでいくと、その道は遠い田舎のソバ畑や、時を隔てた江戸の町」につながっていく。そして石臼の技術が大陸から伝えられた時代にまで遡るようだ。
 蕎麦が包含する人間模様、美学といった奥深い世界を教えてくれる。


書名:蕎麦屋の常識・非常識
著者:片山虎之助
出版社:朝日新聞出版
定価:756円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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