本を知る。本で知る。

「パブロフの人」ダンカン著

幸せだった子供時代、両親に連れられ旅行した思い出の海へ・・・。51歳の主人公・藤本勇太は認知症を患う両親を抱えての20年にも渡る介護生活に行き詰まり、ついに『最期の家族旅行』へと旅立つ決心をする―。
 会社員の父とパートの母。1人息子の勇太もまた会社員で、将来を約束した恋人もいた。順調だった家族の生活は、母が軽い認知症と診断されたことを発端に、静かに狂い始める。
 物語は、両親を手にかけてひとり生き残った勇太を被告に、裁判員裁判の様子と交互に、時間軸を前後しながら展開される。残酷に追い詰められながらも最期のときまで互いへの優しさを見失わなかった親と子の姿は、美しく悲しい。


書名:パブロフの人
著者:ダンカン
出版社:廣済堂出版
定価:1470円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?