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「21世紀の落語入門」小谷野敦著

 今一番過激な落語論を書くひとりかもしれない。いきなり序言で立川談春の『赤めだか』を切っている。さらに、広瀬和生(落語評論家)についてもバッサリ。まさにだれでも寄ったら斬るぞという1冊。
 落語ファン歴30年という著者は、落語初心者は興津要編の『古典落語』を読み、客席に行かずに、名人のCDを聴けという持論を展開する。最初から最後まで、厳しい言葉が続くから面白くないわけはない。
 ただし、落語の基本は、寄席でもホールでも、ふらりと聴きに行って「ああ、面白かった」というもの。決して、難しく、理論を展開しなければいけないものではない。あくまでも聴きたいときにふらりと出掛けて、聴くもの、昔から。


書名:21世紀の落語入門
著者:小谷野敦
出版社:幻冬舎新書
定価:819円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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