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「なつかしき未来『大阪万博』」大阪大学21世紀懐徳堂編

 1970年に大阪・千里丘陵で開かれた大阪万博は、関西が最後に輝いた瞬間ではなかったか。世界各国と各企業のパビリオンが立ち並ぶ会場は「未来都市」を思わせ半年間の期間中、全人口の約半数にあたる6000万人以上が日本初のテーマーパークに押し寄せた。
 だが、それ以降、関西が再びスポットライトを集めることはなかった。本書は、当時、大阪万博に関わった人たちへのインタビューやシンポジウムを通じて、40年後の検証を行っている。
 プロデューサーの一人であったSF作家の故・小松左京氏は「(万博以降)大阪は野蛮さを失った」という。コテコテの泥臭いエネルギーを失ってしまったということか。懐かしい写真や資料も満載。


書名:なつかしき未来『大阪万博』
著者:大阪大学21世紀懐徳堂編
出版社:創元社
定価:2415円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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