読むべき本、見逃していない?

タレントを見かけた、写真を撮った、アップしてもいいの?

  • 書名 撮ってはいけない
  • 監修・編集・著者名飯野たから 著、紺野礼央 監修
  • 出版社名自由国民社
  • 出版年月日2017年11月17日
  • 定価本体1300円+税
  • 判型・ページ数四六版・239ページ
  • ISBN9784426123758

 スマートフォンによる写真撮影が容易になるとともにSNSの普及により、一般の人が撮影した写真が多くの人の眼にふれる機会が飛躍的に増えた。その一方で、被写体とトラブルになることもある。本書『撮ってはいけない』(自由国民社)は、スマホとSNSをめぐるトラブルの解決法、防止策を具体例にもとづいて解説した本だ。

 本書からいくつか例を紹介しよう。

 
 〇子供を無断で撮影する・・・他人を撮るときは、まず相手の許可をもらうのがマナー。相手が子供の場合は親の許可をもらう。
 〇自撮りしたら、タレントが写りこんでいた・・・自撮りした画像の背景に写りこんだ人物や著作物は、その画像をネット上にアップする場合でも削除する必要はない。ただしそのままアップするとトラブルが生じそうな場合、モザイクをかけたりトリミング加工したりするのが無難だ。
 〇芸能人を勝手に撮る・・・芸能人を隠し撮りし、その画像をネット上に無断でアップすると、肖像権の侵害やパブリシティ権の問題が生ずる。撮ってはいけない。

 また本書の第2章は「使ってはいけない」と題し、本や写真などを引用して使う場合の注意を紹介している。著作権法上の「引用」と認められるには、以下の条件などを満たさなければならない。

 ・すでに公表されていること ・引用部分が明確であること ・必要最小限の範囲内であること ・出所を明示すること

 ブログなどを見ていると、「これは大丈夫かな」と思うような例が少なからず見受けられる。というか、問題例が少なくない。テレビ画面をパクった写真や動画は、しょっちゅう削除されている。まとめサイトも違反だらけ。誰もが自由に自分の見解や活動をネット上に発表することができる時代になったのは喜ばしいことだが、そこに他人の著作物や写真などを使う場合、法律によって守らなければならないルールがある。私的利用として問題にならないケースが多いが、時に逸脱することもあるので注意が必要だ。

 第3章「歌ってはいけない」、第4章「真似てはいけない」にも著作権の問題にかかわる豊富な実例が紹介されており、「一億総表現者」時代にふさわしい時宜を得た出版だ。

 著者の飯野たからさんはフリーライター。著書に『著作権のことならこの1冊』(共著)などがある。弁護士・弁理士の紺野礼央さんが監修している。

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