刺激的なタイトルに何か思い当って手に取る人が多かったのか、2003年4月に発売されて400万部超えのベストセラーに。売り上げ部数は戦後日本の4位を記録した。
「バカの壁」が取り除けることを期待して読み始めると、出鼻をくじかれる。この壁は「情報を遮断しているもの」で、だれにもあるものだから、それと付き合っていかなければならないからだ。
「あるていど歳をとれば、人にはわからないことがあると思うのは、当然のことです。しかし若いうちは可能性がありますから、自分にわからないかどうか、それがわからない。だからいろいろ悩むわけです。そのときに『バカの壁』はだれにでもあるのだということを思い出してもらえば、ひょっとすると気が楽になって、逆にわかるようになるかもしれません」
第1章などで、こうして「バカの壁」について説明し、同章の後半からと、それ以下で、さまざまな壁をに言及し、それらへの知的対応の"方法論"が述べられる。たとえば第1章で「NHKは神か」「科学の怪しさ」「科学には反証が必要」「確実なこととは何か」とあるように、第8章まで、興味深い項目が並んでいる。
本書は、著者の口述を編集部で筆記し書籍化しているためか、読み直してもやや理解できない箇所がある。それも「バカの壁」ゆえか。
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