車谷長吉は『鹽壺の匙』でデビュー以来、家族、友人、知人を容赦なく描く私小説作家の極北とも言うべき小説家だった。筆禍事件も数知れず、本人も強迫神経症に苦しむことが多かった。そんな車谷と遅い結婚をしたのが詩人でエッセイストの著者である。
壮絶な結婚生活を描きながら、どこかユーモラスなところもある。もの書き同士の夫婦は大変だというが、著者が夫をあたたかく見守った様子がうかがえる。
怖いもの見たさで、車谷の小説をたまに読むことがあったが、そのすぐ近くに、著者がいたかと思うと、なぜか心がほっこりしてきた。
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