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名探偵ポワロと一緒に旅行してみたい

書評掲載元:読売新聞 6月25日書評

アガサ・クリスティーの大英帝国

 トラベルミステリーの創始者はアガサ・クリスティーだと著者はいう。『オリエント急行殺人事件』には、大英帝国の残影がまだ残る戦間期の世相と歴史、地理が反映しているというのだ。  評者の土方正志氏(出版社「荒蝦夷」代表)は「日本なら、松本清張や西村京太郎のトラベルミステリー」を例に挙げている。  松本の『点と線』には東京と九州を結ぶ寝台特急列車が、重要な舞台装置として登場する。東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線の開通とその後のブルートレインの廃止は、その作品空間が亡くなったことを意味している。  英国はいまEUから離脱しようとしている。ミステリーにも影響は出るのだろうか? そんなことをふと考えた。(BOOKウォッチ編集部JW)
  • 書名 アガサ・クリスティーの大英帝国
  • 監修・編集・著者名東秀紀 著
  • 出版社名筑摩書房
  • 出版年月日2017年5月11日
  • 定価本体1600円+税
  • 判型・ページ数四六判・272ページ
  • ISBN9784480016522
 

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