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輪廻転生の物語を手練れのストーリーテラーが語る

書評掲載元：朝日新聞　6月25日書評
デイリーBOOKウォッチ
2017/7/ 3

月の満ち欠け
　小説巧者として知られる佐藤正午の久しぶりの新作である。腕をまくって読み始めたが、いつものようにページが進まない。なんか人間関係が複雑というか、輪廻転生の物語とは言え、さらに仕掛けがあり、頭がこんがらかる。 　とは言え、面白さは保障する。評者の斎藤美奈子氏（文芸評論家）は「虚実の皮膜を行く佐藤正午の本領発揮」と高い評価を与えている。 　今期の直木賞にもノミネートされた。佐藤が候補に入るのは何年ぶりのことだろうと、オールドファンの期待は盛り上がっている。（BOOKウォッチ編集部JW）
  • 書名 月の満ち欠け
  • 監修・編集・著者名佐藤正午　著
  • 出版社名岩波書店
  • 出版年月日2017年4月 5日
  • 定価本体1600円＋税
  • 判型・ページ数四六判　336ページ
  • ISBN9784000014083

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