アメリカ人を虜にした、本物のホップだけがもつ美しい香りとキレのある苦味が特徴の、インディア・ペールエール(IPA)をはじめ、クラフトビールはいまや百花繚乱。その中からどれを選べば、おいしいのだろう? そんな迷いを払拭するべく、専門家2人を招き、担当編集者も交えて、審査会を開きました。クラフトビールを、ペールエール、ウィート、スタウト・ポーター、ピルスナー、その他の5ジャンルに分類し、各ジャンルの中でおいしいビールを選びました。こうして選ばれたビールの中で気になる銘柄を見つけたら、今度はそれを飲める店を開拓したいもの。自家醸造やブルワリー直送、驚くほどのタップ数を誇るなど、行きつけにしたくなる店を紹介します。
次に視点を変えて、クラフトビールの歴史やつくり手をとり上げます。アメリカ西海岸ナパバレーで、45年間ビールをつくり続けてきた伝説の男に、クラフトビールの発祥と現状について訊きました。国内も、実力派ブルワリーがある伊豆、志賀高原、佐久、那須高原、一関、箕面の6カ所を訪問し、個性的なビールづくりを伺いました。
ほかにはクラフトビールに合うおつまみ、たとえばミントポテサラ、チリハニーコーン、カレーなどを紹介する記事もあります。1本のクラフトビールをきっかけに広がる新しい世界。その1本を見つけるためのクラフトビール大特集となりました。
◆第2特集は、「ルーヴル美術館で、漫画はアートになった。」
フランスで従来芸術といわれていたのは8分野、建築、彫刻、絵画、音楽、文学(詩)、演劇、映画、メディア芸術でしたが、昨今9番目の芸術として、フランス語圏で発展した漫画文化、「バンド・デシネ(BD)」が登場しています。BDはルーヴルも注目し、2003年から「ルーヴル美術館BDプロジェクト」が進行中。現在日本の作家松本大洋もプロジェクトに参加し制作に携わっています。そんなルーヴルの漫画が日本にやってきます。題して「ルーヴルNo.9~漫画、9番目の芸術~」、その概要を紹介します。
誌名:Pen2016年8/1号発売日:2016/7/15定価:650円(税込)