季節は秋になり、中学受験のための勉強も、そろそろ本格シーズンに突入。
受験する、しないにかかわらず、勉強そのものは、子どもたちがこれから大人になっていくうえで必要不可欠ですよね。
でも、その「勉強」、親がやらせ方を勘違いしていると、将来、子どもがとんでもないことになってしまうとしたら……?
不動の人気の男女御三家、灘中をはじめ、慶応、早稲田、海城、渋谷教育学園幕張、神戸女学院、洛南高附属、東大寺学園などなど、塾講師時代を含めれば、この35年で2500人以上の子どもたちを合格させてきたカリスマ家庭教師が教える子育てメソッドの本が、アスコムから刊行されました。
まずは、あなたの子育て常識チェック!
①英才教育はなるべく早い頃から、いろいろ与えるほうがいい。 → はい/いいえ
②塾の宿題は全部やらないと、ついていけなくなると思う。 → はい/いいえ
③算数ができることは、頭がいいことの表れだ。 → はい/いいえ
④苦手を克服するには、とにかく繰り返して解いて、暗記、暗記! → はい/いいえ
⑤家の手伝いは勉強の邪魔になるから、させなくていい。 →はい/いいえ
あなたはいくつ「はい」がありましたか?
実はこの答え、すべて「いいえ」なのです。著者の西村氏は、本のなかでこう書きます。
①人間の脳には特別なことをしなくても自然に成長していけるだけのプログラミングが最初からあって、しかも非常に強固で安定したものです。英才教育の偏った刺激を与えすぎると、成長するにつれてさまざまな問題が生じてきます。
②日々、多量に出される宿題によって、本来の「正解を出す」という目的がスッポリと抜け落ちます。終わらせることが目的になっている学習に意味はありません。
③本当の頭の良さは、あくまでも「本質的な頭の良さ」です。計算が得意=算数が得意とは言い切れないように、算数ができることは、本質的な頭の良さとはあまり関係ありません。
④子どもの記憶力は、だいたい小6くらいで全容量を使い果たし、あとはこぼ落ちていく一方なのです。「勉強=がんばって覚えること」ではありません。
⑤家のお手伝いには、人生に必要なことが山ほど詰まっています。その宝の山から我が子を遠ざけるなんて、もったいない! 特にキッチンは最高の実験室です。
このほかにも、「鉛筆の持ち方が成績を大きく左右する」「100点満点中30点なら思い切りほめる!」「子どもに集中力をつけさせる親子のおしゃべり」など、本のなかには毎日の生活のなかですぐに実践できそうな西村流子育てのメソッドが満載です。
大人になって、自分の力でたくましく、しなやかに強く生きていける力をつけさせるためには、10歳までの備えが大切ですよ!
●書名:御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方
●著者:西村則康
●価格:1365円(税込)
●発行元:アスコム