2012年2月2日付けの「朝日新聞」で三菱東京UFJ銀行による「日本国債暴落シミュレーション」がスクープされ、話題になっています。
「2016年にも10年物の長期国債の利回りが現在の1%から3・5%も跳ね上がり、国債の大暴落が始まる」という衝撃的な内容ですが、メガバンクによる同様の分析データを織り込んで、より詳細な国債暴落のシミュレーションを行なったのが、本書『国債クラッシュ』です。 取材と執筆は「たけしのTVタックル」「ワイド!スクランブル」などTVのコメンテーターとしても活躍する金融ジャーナリスト須田慎一郎氏。金融界のみならず、政界、官界をも網羅した人脈を駆使して情報を集め、国債大暴落の戦慄のシナリオを徹底検証しました。 実は「国債クラッシュ」はすでに始まっているのです。本書の内容からそれを裏付ける証言や情報をご紹介しましょう。
「大物官僚OBや財界首脳は、内輪の会合では財政問題について『ハードランディングもやむなし』と発言している」
「10年物国債金利は3%どころか、2%に上がれば国債は暴落状況となる」
「メガバンクはリスクヘッジのために、すでに保有する国債をより償還期限の短いものにシフトしている」
「震災後、外資は『東電売り』を仕掛けたが、それを突破口にさらに日本国債の売り崩しを狙っていた」──。
そして、最後に、メガバンク債券ディーリング部門幹部のこんな不気味な証言もあります。
「いざとなれば保有する国債を売って、売って、売りまくる」──。
日本の危機は、三菱東京UFJ銀行の予測より、速いテンポで進んでいるのです。
『国債クラッシュ』 詳細情報はこちら
国債クラッシュ
須田慎一郎 著
定価1470円
2011年6月24日発売
新潮社