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奥飛騨に眠る黄金伝説-戦国最後の謎-

歴史に造詣が深い方でも戦国武将・内ヶ嶋氏理(うちがしま・うじよし)の名前を知る人は、ほとんどいないのではないだろうか。にもかかわらず、この武将は武田信玄や上杉謙信に警戒をされていたという。
 なぜ知られなかったのか? 世界遺産として有名な白川郷の近くに居を構えていたのだが、天正13年の大地震で内ヶ嶋一族の居城・帰雲城(かえりぐもじょう)が山津波に飲み込まれ、一夜にして一族郎党とともに一切の遺物を残さず地中に没したからだといわれている。
 資料が乏しいため謎が謎を呼ぶ内ヶ嶋一族とその周辺。中でも石高が低いのに周囲の戦国大名に対抗し、領地を保持していたのは領地内に金山銀山があったからだといわれている。そこからとれた金銀(一説によると数兆円)は山津波を経ていったいどこに行ったのか? まさに埋蔵金。
 この戦国最後のミステリーに歴史家・加来耕三(かく・こうぞう)氏が挑んだのが本書『消えた戦国武将』である。

『消えた戦国武将』目次
第一章 帰雲城四代城主
第二章 すべては飛騨国白川郷に
第三章 内ヶ嶋氏、帰雲城へ入城
第四章 黄金伝説と系譜
第五章 群雄割拠


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