「2020年東京オリンピック・パラリンピック」。国内で開かれる歴史的イベントにかかわれることになれば、アスリートではなくても「一生の思い出」になろう。その一番の近道は「ボランティア」であり、なかでも「語学ボランティア」に期待と注目が高まっているという。
本書は、数年前から拡大している「インバウンド市場」などから、オリンピック・パラリンピック時のボランティア特需を見越して、入門のための情報、登録の仕方、業務の実際などについて、ロンドン、ブラジル・リオデジャネイロ両大会でのエピソードを交えながら、丁寧にされ解説している。東京都の「おもてなし語学ボランティア」育成講座の受講生募集などはすでに実施されており、こうしたピンポイントに狙いを定める一方で、全体を俯瞰するためには本書は有用だ。
オリンピック・パラリンピックの20年東京開催が決まったのは13年9月。これより前の12年度に英検の総受験者数は延べ約9283万人だったが、15年度には1億人を突破し16年度は約1億474万人だった。また、TOEICの受験者数は12年度に約252万人で、15年度、16年度は270万人を超えた。「語学ボランティア」への関心が高まっていることを示す一端ともみられる。
政府は17年3月に「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」を閣議決定。"おもてなし"にむけた規制緩和も見込まれており、本書はボランティアの枠を超えた実用書としても使えそう。
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