日本人になじみの深い仏様といえば、「お釈迦様」を頭に思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
お釈迦様(釈迦如来)は、仏様のなかでも唯一、実在の人物を元にしているそうだ。その人物とは、仏教の開祖・ガウタマ・シッダールタ。紀元前5~7世紀ごろにインドで生まれ、悟りを開いた...ということは、ご存じの人も多いだろう。
そんな釈迦如来をはじめ、「如来」と呼ばれる仏様の体には、常人にはない特徴がある。たとえばパンチパーマみたいなあの髪型、螺髪(らほつ)もその一つで、さらには体のすべての毛が上になびき、右巻きなのだそうだ。
このほか、舌が大きく、口から出すと髪まで届く、歯は40本、牙が4本生えている、碧眼でまつ毛が長い、毛穴から良い香りがするなど、「三十二相」といわれる特徴がある。
驚いたのが、「馬陰蔵相(めいんぞうそう)」という特徴だ。これは、性器を体内にしまえるということを指す。どどど、どうやって...? と不謹慎にもあれこれ想像したくなるが、何か大切な意味があるに違いない。ともあれ、こうした知識があると、お寺めぐりや仏像鑑賞が何倍も楽しくなる。
本書、『カラー版 日本の仏像とお寺の謎100』(イースト・プレス)は、そうしたお寺や仏様をめぐる謎を100テーマ選び、解説している。
「お寺と神社は何が違うのか?」「観音様やお釈迦様、仏様はどれだけいて、誰が一番えらいのか?」「千手観音の手は本当に1000本あるのか?」といった素朴な疑問に答えてくれる。
たとえば、「なぜ御朱印を集めるのか?」という疑問には、御朱印の由来や歴史、意味などを解説しつつ、「単なるスタンプラリーと思ってはいけない」とチクリ。ユーモアを交えながら、簡潔に、かみくだいて教えてくれる。
カラービジュアルで、エピソードも盛りだくさん。お寺や仏像を身近に感じられる一冊。
■目次
第1章 お寺と仏教の基礎知識
第2章 仏様と尊格をめぐる謎
第3章 仏像の美しさの謎
第4章 有名なお寺に伝わる謎
■掲載されているお寺・仏像
法隆寺、東大寺、興福寺、唐招提寺、清水寺、東寺、那智山、中尊寺、浅草寺、延暦寺...etc.
釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、毘盧遮那如来、千手観音菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、金剛力士...etc.
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