ソーイング界のカリスマ、クライ・ムキさんが指南する『一生使えるミシンの基本』(主婦の友社)が2月14日に発売された。
本書は、2012年に発売されたムック本「ミシンぬいの超基本」(主婦の友社)を大幅に増補改訂し、ミシンソーイングの基本やポイントをオールカラーで分かりやすく解説したもの。この10年に誕生した著者の初孫が、成長しミシンを踏むまで使えるように、と考え抜いた内容だ。開いて置きやすいカタチの製本になっている点も魅力。
全国200カ所以上でソーイングスクールを展開する著者だからこそ指南できる、誰もがぬいやすくわかりやすい方法が本書にギュッと詰まっている。「クライ・ムキポイント」が髄所にあり、ミシン初心者だけでなく、ミシンが得意な人も、よりきれいに効率的にぬうコツをつかめる点が魅力だ。
ミシンのことだけでなく、洋裁に必要な知識も身につけられる。
ミシンは、1枚の布地からウエアやバッグ、カーテンなど、さまざまなものを生み出すことのできる魔法の道具です。
使う人次第で、どんどん新しいものを作ることができます。(本書より抜粋)
本書の内容をポイントに沿って紹介していこう。
本当に必要なミシンソーイングの基本とテクニックを徹底解説「1章:ミシンの基礎」ではミシンの種類と特徴をわかりやすく解説したうえで、自分に合ったミシンを選ぶときの参考になる「ミシン購入時の5つのポイント」も。
また、針と糸は何を使うの? まっすぐ縫うコツは? トラブルにどう対処するなど、ミシンソーイングの基本とポイントを豊富なカラー写真でわかりやすく解説してくれる。
途中で挫折しないよう、「ほんとうに必要なこと」を吟味して作られた著者こだわりの1冊だ。
ミシンあるあるの「上糸がつる」「下糸がつる」「針が折れる」などのトラブル対処法も、丁寧な写真解説が付いていて、もとてもわかりやすい。これなら心強い。
布と針と糸のこと、まち針の使い方など、洋裁の基本も身につく
「2章 用具、地直し、採寸、型紙作り」では、ソーイングに必要な布や用具の紹介、布と糸と針のマッチング例などを解説している。
ボタンつけ、すそ上げ、ファスナー、ポケットつけのテクニックもわかりやすく解説
洋裁とまでいかなくても暮らしの中で必要になってくることも取り上げている。ボタンつけや、子ども服やバッグに必要になるネームタグのつけ方、ズボンのすそ上げ、ひざ丈の測り方など、丁寧な解説がうれしい。
「4章 部分ぬいテクニック」では、ファスナーつけ、タック、ポケットつけ、シャツカラー、セットインスリーブなど、様々なテクニック例を紹介。
「5章 手ぬい針・糸、ボタンつけ、まつり・とじ」では、仕上げに必要な手ぬいのテクニックを解説。
また、「6章 簡単なアイテムの作り方」では、エコバック、ポーチポーチ3種、子どもと大人のギャザースカート、カフェエプロンを紹介。実際に作りながらコツを覚えるためにチャレンジしよう。
ミシンを自在に使いこなせるようになれば、暮らしに彩りや豊かさが生まれるのでは。家に眠っているミシンがあるなら、ぜひ、一生使える本書を手にチャレンジしてみることをおすすめしたい。
目次は下記の通りである。
1章 ミシンの基礎
2章 用具、地直し、採寸、型紙作り
3章 裁断、印つけ、アイロン
4章 部分ぬいテクニック
5章 手ぬい針・糸、ボタンつけ、まつり・とじ
6章 簡単なアイテムの作り方
■クライ・ムキさんプロフィール
ソーイングデザイナー。本名、倉井美由紀。岩手県花巻市出身。女子美術大学短期大学部卒業。誰でも簡単にできるソーイングを提唱し「らくらくパターン」を考案。著書120冊、全国に教室200店(トーカイKMソーイングスクール)を持つソーイング界のカリスマ。雑誌、テレビ、セミナー等で広く活躍中。最近はYouTubeでも注目を集める。
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