本を知る。本で知る。

銀行の不正融資が大問題! 安全な不動産投資の条件とは?

  • 書名 実録マンガ 好きなように生きたくて不動産投資はじめました
  • 監修・編集・著者名鈴木優平
  • 出版社名アスコム

不動産投資家への不正融資問題が発覚したスルガ銀行は、6か月の一部業務停止命令を受けました。

この不正融資問題は、融資希望者の預金残高を改ざんするなどして、本来基準に満たない人にまで不正に融資を行っていたというもの。近年は保険や老後の年金代わりに投資用不動産を購入する人も多くいますが、「やっぱり危ない!」と警戒感を強めた人も少なくないでしょう。

ローンを利用して資産運用できることが、不動産投資の利点であることに間違いはありません。とはいえ多額の借金を背負うことには「本当に返済できるのか」という不安がつきまといます。

実際のところ、普通の会社員が安全に不動産投資を行うことは難しいのでしょうか?そんな率直な疑問に答えているのが、『実録マンガ 好きなように生きたくて不動産投資はじめました』(アスコム/刊)の著者、鈴木優平さんです。

鈴木さんは著書の中で、実際に不動産投資をはじめた会社員を紹介し、失敗の要因と成功のポイントを解説しています。

目先の利益に飛びついてはダメ

ローンの返済計画が破綻する典型的な例が、新築物件を買いサブリース契約を結ぶケースです。

マンガの中にも、サブリース契約を結んだ不動産会社から「家賃を下げないと入居者が決まらない」と、想定外の家賃下げに直面して困惑する人が登場しています。この失敗の要因は「新築なら家賃を高めに設定しても借り手がつくんじゃないか」と目先のメリットに飛びついてしまったこと。

たしかに、新築物件は周辺相場より高めの家賃がつきますが、あっという間に相場並みに落ちつくのが普通。大事なのは「今の高い家賃」ではなく「将来の相場」です。

不動産投資は何十年にも及ぶ事業活動ですから、「何年後に、いくらの家賃収入がほしいか」というゴールから考えるべきなのです。

お買い得な物件など存在しない

不動産の価格は上下しますから、今は割安なのか、割高なのか、いわゆる「買い時」が気になってしまいます。

マンガに出てくる会社員も、値下がりして損をしないかと疑問に思ったりしますが、不動産には買い時もお買い得物件も、ほとんどないというのが鈴木さんの考えです。賃貸物件の場合、家賃が取れる物件は高いし、そうでない物件は安くなります。賃貸需要が減っていく地域は全体に家賃も資産価値も落ちていくかもしれませんが、需要のある都心部なら安定しているといえます。例えば東京都内では、バブル期などに短期で大きく値動きがあったとしても、30年以上の長期で見れば緩やかに右肩上がりです。

短期売買で利ざやを稼ごうというなら値動きが気になりますが、それは投資ではなく投機。将来の収入源を作る目的で物件を持ち続けるなら、買い時は常に今だということです。

このような知識や経験が投資家側に足りないことが、金融機関や不動産会社の不正につながる側面があります。

これから不動産投資にトライしようという人は、不動産会社の言うことを鵜呑みにせず、「やってみた」人から実情を聞いておくことが大切かもしれません。

(新刊JP編集部)

・『実録マンガ 好きなように生きたくて不動産投資はじめました』無料立ち読みページはこちら(https://peraichi.com/landing_pages/view/choiyomi10)

関連記事

年収1000万円、上場会社勤務のエリートが不動産投資でカモられた話

中古物件で大儲けした人の 「空室物件」で稼ぐテクニック

「二流の物件」が高利益を生む 不動産投資の新作戦

ローン返済だけじゃない!マンション購入にひそむ維持管理費というワナ

株式会社オトバンク「新刊JP」

次これ読もう、が見つかる「新刊JP」 日本最大級の書籍紹介ウェブサイト。話題の書籍や新刊本をブックナビゲーターが音声で紹介するインターネットラジオ番組「新刊ラジオ」や、書評記事、イベントレポート、出版業界の動向などを提供するニュースメディア「新刊JPニュース」、旬の作家のインタビューを掲載する「ベストセラーズインタビュー」、書店をフィーチャーした企画や電子書籍レビューなど、本にまつわるコンテンツを豊富に揃えています。あなたの「あ、これ読みたい」が見つかるはずです。

記事一覧 公式サイト

新刊JPニュースの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?