「もうあと月5万くらい収入が増えれば、もう少し生活が楽になるのに...」
「今後のためを備えて、もう少し収入があるといいけれど、有望な転職先もないし...」
そう思っている人たちにとって、「副業解禁」の動きは歓迎すべきものです。しかし、副業OKといっても、いきなり時給1000円のアルバイトを始めるわけにもいかないでしょう。
ならば、自分の得意なこと、できることで稼ぎたいもの。
『リスクゼロで小さく起業 会社を辞めずに「あと5万円! 」稼ぐ』(大和書房刊)はこれまで10000人の起業をプロデュースしてきた新井一(はじめ)さんが、会社を辞めずにできる「お金になるビジネス」の見つけ方を紹介した一冊です。
本書では「こんなことも仕事になるの?」という意外なビジネスが多数取り上げられていますが、そのうちから3つをピックアップしましょう。
これは声がとても美しい女性が始めたビジネス。毎朝男性にモーニングコールをかけ、目覚まし代わりにしてもらうというもの、もともとは恋人を毎朝電話で起こしていたことから、「他にも、同じことを求めている人がたくさんいるのではないか」と気付き、ビジネスにつながったといいます。
その後、女性は仕事の範囲を拡大し、一人暮らしの老人を対象に、様子をうかがう電話をかける仕事を始めたそう。今後はこうした福祉にまつわる仕事も増えていきそうです。
これは著者が実際に委託している仕事です。セミナー会場も人気のある場所になると、予約開始日・時間の朝9時ぴったりに電話をかけないと取れないところもあります。しかし、著者はその時間、別のセミナーを開催しているなど、どうしても都合がつかないもあります。
そういうときは別の人に頼んで、代わりに会場を押さえてもらうようにしているそうです。依頼料は1ヶ月1万5000円。これをビジネスにするとなると、4人から依頼を受ければ6万ですから、それなりに稼ぐことが可能。もちろん会場を押さえないといけないというプレッシャーはありますが、そこまで時間が取られるものではありません。
あなたの「失敗経験」もビジネスになります。
本書であげられているビジネスの一つが「離婚アドバイザー」です。
離婚したいと思っている人にとって、どんな風に離婚を進めるべきなのか、不安を募らせているはず。そんなとき、もし自分に離婚の経験があれば、その体験を話すことができます。 また、相手が今どんな心理状況なのか汲み取ってあげて、相手に適切な言葉をかけることもできるはず。それは経験した人の「強み」といえるものです。
ほかに「うつ病経験」なども、誰かにとっての力になります。もちろん失敗だけではなく、成功経験も大きな「強み」の一つ。自分の「強み」を誰かにために役立ててみてはいかがでしょうか。
◇
本書を読んで分かることは、「月5万円稼げればいいなら、ビジネスチャンスは案外転がっている」ということ。自分にはできることなんてない、得意なこともないと思っている人でも、毎日の生活習慣や仕事で覚えたスキルが役立つ場面はあるのです。
また、もちろんどんなビジネスをする上で重要な「お客様の探し方」や「値付けの方法」なども網羅されています。
これからちょっと副業を考えたいと思う人には大いに参考になるはずです。
(新刊JP編集部)
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