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欲や煩悩は悪? 「お金欲しい」に対する仏教徒の回答

 どんな人にも多かれ少なかれ「お金の悩み」はあるものです。

「もっと収入が欲しい」
「お金が思うように貯まらない」

と悩む人がいる一方、決して能力や才能に恵まれているわけではないのにもかかわらず、不思議とお金に困らない人もいます。お金との巡り合わせがいい人、つまり「金運」がいい人です。

『ここに気づけば、もうお金には困らない』(サンマーク出版刊)によると、この「金運」はこんな性質と考え方を持つ人のもとに集まるようです。

■「お金が欲しい!」を否定しない
金銭欲をむき出しにする人に対して、周りの人はあまりいい顔をしません。「強欲」「欲張り」といった言葉がいい意味で使われないように、欲というものはどこかで、「いけないもの」だと考えられているからです。

しかし、「お金が欲しい」という自分の欲望を否定する必要はまったくありません。

お金とはそもそも、物を得たり、何かをしてもらったときの感謝や喜びに対して支払われるもの。たくさんお金を稼ぐ人とは、そのぶんたくさんの喜びを世の中に与えているのです。

したがって、お金に好かれる人は、「お金が欲しい」という気持ちに正直に向き合い、そこに喜びを感じられる人なのです。

■「他由」の生き方はもうやめよう
私たちは、知らず知らずのうちに、親や社会に植えつけられた思い込みに従って生きてしまいます。

「お金は額に汗して稼ぐもの」「ムダ使いは貧乏になる」などのお金に対する考え方はその最たる例ですが、どんな稼ぎ方をしても、どんな使い方をしてもお金はお金、というのもまた真実。どちらが正しいという話ではありません。

他人から植えつけらえた「思い込み」を背負って生きるのは、自由ではなく「他由」です。これでは必然的にお金の稼ぎ方も使い方も、選択肢が狭くなってしまうでしょう。

誰がなんと言おうと、自分は自分。自分が考えたように自由に行動することが金運を呼び込む一つのポイントなのです。

■仏教だけど欲望を肯定する 空海密教の教え
本書の著者、種市勝覺氏は、空海を開祖とする空海密教において阿闍梨の称号を持ち、“密教風水カウンセラー”として活躍する人物。

実は先述の“「お金が欲しい!」を否定しない”も“「他由」の生き方はもうやめよう”も、種市氏が密教の教えから導き出したもの。現世利益も悟りへの道として認めている密教では、欲も煩悩も悪いものとはとらえません。

お金への執着や欲を否定する人のもとに、金運が訪れるはずもありません。問題はその欲を認め、どう付き合っていくかです。

本書では、金銭欲との向き合い方だけではなく、お金そのものやお金を稼ぐことへの考え方、金運を呼び込む秘訣などが密教の教えと照らし合わせて解説されているので、お金の心配をする毎日から抜け出したい人、将来の収入が不安な人は、自分が今何をすべきか知るためにも一読してみてはいかがでしょうか。

(新刊JP編集部)

『ここに気づけば、もうお金には困らない』(サンマーク出版刊)

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